「命綱」なのか水道電気ガス
阪神淡路大震災のときに「ライフライン」という言葉をはじめて知った。
英語の辞書で引くと「命綱、救命索、生命線」とあり、もともとは救命胴衣や救命艇などにつながれた綱のことらしいが、広辞苑によると、「都市生活に不可欠な水道・電気・ガスなどの供給システム」のこと。
ぼくは避難所での生活は経験していないが、自宅でしばらくの間、この水道・電気・ガスのライフラインに加えて、電話もテレビもない生活を余儀なくされた。
そして今、東日本大震災の被災者のなかには、さらに食料も灯油もない避難生活を送っている人々も多い。
ぼくが子どものころなら、停電は日常茶飯事だったから、ランプの灯りの下で、木炭やタドンで暖をとりながら、井戸水と薪で炊いたメシを食べていた。トイレはくみ取り式だった。
が、ほとんどの日本人はもうそんな生活に戻ることはできない。
それに加えて、ネット環境やケータイ、クルマ、コンビニなどがなければ現代生活は成り立たないのだ。
わが家でも、5年前の自宅リフォームのときに「オール電化」にしてしまった。昨年末には、その給湯器が故障して、風呂にはいることもできず、大変な目に遭ってしまったところなのだ。
そして今、そんな生活を支えるために不可欠の電力を供給する「原子力発電」システムが危ない。
日本は今後、原子力をクリーンなエネルギーとして制御していくことができるのか。今、重大な岐路に立たされている。

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